ハロヲタ備忘録として書き残しておく

ファラオの墓 太陽の神殿編を見てきた

モーニング娘。さんは毎年6月頃に舞台をします。なんだか英文みたいですね。

今年は6/2~池袋サンシャイン劇場にて「ファラオの墓」という舞台を行っております。

あらすじはこんな感じ。

 

今から四千年ほど前、エジプトは戦乱の時代であった。
小国エステーリアは強大な隣国ウルジナの国王・スネフェルによって滅ぼされてしまう。
 
エステーリアの王子・サリオキスは「ファラオ(王)の墓」を作る奴隷となって身を隠し、サリオキスの妹・王女ナイルキアは敵国ウルジナの神官の家で侍女となっていた。
 
そして、サリオキスはウルジナ城でアンケスエン妃と出会う。
二人は初対面で惹かれ合うが、彼女は宿敵スネフェルの婚約者だった。
一方スネフェルもナイルキアに出会い、互いの素性も知らぬまま恋に落ちてしまう。
 
やがて、サリオキスはウルジナに迫害された多くの部族を結集し伝説の戦士「砂漠の鷹」となって、スネフェルの城にむかって進撃を開始する。
 
運命にもてあそばれるサリオキスとアンケスエン、そしてスネフェルとナイルキア
ふたつの恋は、戦乱の嵐に飲み込まれようとしていた。

カタカナが多い!バカだからカタカナすんなり覚えられない!覚えられなさすぎてスネオキスとか言ってた。スネ夫かよ。

太陽の神殿編と砂漠の月編という主演ダブルキャストの2パターンです。

6/2の初日公演に行ってきました。太陽の神殿編なので工藤さんがサリオキス・石田さんがスネフェルですね。

去年の続11人いる以来の演劇鑑賞でした。いやぁ、生で観る舞台っていいですね。2階席だったんですけどね。斜め前の人が少し遅れてきた上に前のめりで観る人だったので舞台下手側前方は何をしてるのかさっぱりだったんですけどね。良い子のみなさんは必ず座席に背を付けて鑑賞してくださいね。始まる前に係のお姉さんが丁寧に案内してくれてるんですけどその人遅れたから聞いてなくてね。そんな愚痴はもうどうでもいいですね、はい。

というわけで以下ネタバレ含みながらだらだらと感想を書いていきますのでご注意ください。

 

 

私は原作を読まずに舞台を見ました。

なので原作との相違だのなんだのってのは語れません。考察だとかも頭が悪いので無理です。

舞台終わって真っ先に思ったことは、

 

アリパビかわえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ

 

すみません、いきなり心の叫びを文字におこしたら結構すごかったです。

アリパビとは、真莉愛演じるアリと横山ちゃん演じるパビというコンビのことです。

舞台を見る前はノーチェックだった役所ですが、こんなに心掴まれるとは……おそろしい…パビのかわいさおそろしい…愛しさの塊しかない…

このお話、あらすじ読んでもらったらわかると思うんですけど復讐や策略の嵐の中で敵国の人と恋に墜ちる×2で、まぁそこそこ重いじゃないですか。その中でこのアリパビという癒しがね、もう……。

工藤さん演じるサリオキスが奴隷場で出会うのがこのアリパビなんですけど、ほんとかわいいんです。コミカルが合う合うーっ!サリオを慕う二人がね、この二人ってのもぴったりだし、普段から工藤さんが可愛がっている後輩、真莉愛と横山ちゃんがこの役をやるという事実もまたね…。愛しい…。まぁ月編では小田サリオに変わるんですけどこの際気にしないで。見てないから。私まだ小田サリオとアリパビはまだ見てないから。

ショタっぽさ全開のアリと、ちょこちょこしてるパビ。かわいくないわけがない。はぁ、飼いたい……。

今回のファラオ、個々のキャラクターとメンバーが本当にマッチしてて良くて好きなんです。なのでそれぞれ書いていこうと思います。主観ですので大きな心で読んでください。

・サリオキス(工藤)

もうね、ほんとぴったりで。

まっすぐ育ってきた正義感ある感じとか、すごい合ってて。主人公だなって。妹想いで、国やみんなを思って動いて。"太陽"がほんとにぴったりだなって。

殺陣もすごくうまくなっててさ。筋力がついてきたのか今回すごく決まってて。ピタっと止まるところのメリハリが出来ててかっこよかったの。やられるシーンでも音と相手のタイミングと動きのキレとがハマっててよかったなぁって。アンケスエンとの歌も不安なく聴けて、スゥーっと入ってきて。ほんと心地いい二人の歌でした。ずっと聴いてたい。子守唄にしたい。工藤さん、男役をこんなにも違和感なく演じられるのも才だよ。サリオキス役を演じているというより、サリオキスだった。それくらいすんなりだった。あとね、お顔が好き(直球)

・スネフェル(石田)

びっくりした。正直、なめてた。傲慢男がそこにいた。男だ男。なにより歌にびっくりした。男役の声のまま歌声が伸びてたな。すごい良かった。

私はつまらない人間だから推し主観で見てしまうしヒールより主人公贔屓で感情移入しちゃうんだけど、そうなると自然とスネフェルを敵視してしまう。そしてちゃんと私はスネフェルを憎んだ。それくらいスネフェルの王としての暴君は様になってたな。でも嫌いになったまま終わらない。暴君としての圧倒的強さとそれゆえの寂しさも出ていて惹きこまれた。不器用なスネフェル。石田さんの印象ガラリと変わる。いやーすごい。

・アンケスエン(譜久村)

さすがだった。気品に溢れてる譜久村さんさすがだなって。優しさと、強さの包容力。アンケスエンに包まれたい……。歌の伸びも心地良いんだよ。サリオに恋し、ネルラに恋を話す様子がいじらしくて愛しい。

個人的にアンケスエンがサリオキスにキスするところ、双眼鏡で見てなかったんで…そこだけな、ソロアングルでくれないかな…高画質でくれないかな…。あと最後、サリオキスの腕に抱かれて息絶えていくところ、サリオキス工藤さんの細い腕に顔を埋めるアンケスエン村さんがね、なんかこう満足げな顔をしてらして高まったよ(?)

サリオとアンケスエン、お似合いなんだよなぁあああ幸せになってくれよおおおおおおおおおおおおおおおおおお花が綺麗だねとか美味しいねとか普通の男と女の会話をしてくれよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおって突然叫びたくなるくらい好きなんです。幸せを願っていたんです。失恋した気分だけど来世で幸せになってくれ…。しかしとあるヲタクが言った「あの時代にあの形の霧吹きがあるのはすごい」って言葉が忘れられない…。オーパーツ

・ナイルキア(野中)

これもまた良かった。ちぇるの時代だなって。兄や国と恋に板ばさみになり葛藤するナイルキア。その苦悩もまた巻き込まれてるのかなって。あとなによりハープ。練習する様子はナビで事前に見てたけれど、すごかった。元からやってましたよってくらい上手だった。次から特技に書いていいと思う。特技:英語、ピアノ、ハープ。高貴かよ。歌が始まっても大丈夫かなって構えることなく聴けるのは大きいネ。王の妹、そして侍女ってのがまたちぇるっぽかったな。はまってた。

・ユタ(佐藤)

神秘的だったナ…。ミステリアスさが似合ってた。2階席で見てたからなのか、私がカタカナが苦手で原作未読の事前情報なし状態だからなのか、本人の滑舌の問題なのか何を説明してくれてるのかわからなくて困ったときもあったけれど。言葉と言葉の区切りをしっかりしてくれると聴きとりやすいかも。落ち着いた役を演じてるまーちゃんに大人のイキフン感じてドキっとしたよ!

・イザイ(加賀)

かっこいい…一見ムサいんだけどかっこいい…。男らしさがすごい。猛々しさ。

「イザイに獣のように抱かれたい」とあるヲタクが言ったこの言葉を聞いて笑ったけど、それはそう(真顔)

サリオキスを叱咤するシーンと助けに来るシーンは惚れる。ムーラ族としてウルジナを恨み、仇を取ろうと猪突猛進になる姿はなんか加賀ちゃんぽいなぁって。

なにより殺陣が迫力あってすごいかっこいい。剣道やってたから構えからして様になってるし、マリタとの格闘もかっこいい。砂漠の鷹軍すごい好きなんだ…。

・アリ(牧野)

上にも書きましたがショタみがすごい。ナビで事前に真莉愛が言っていたピタドバのシーンはメリハリあってかわいい。泣きながら穴を掘るところすごいかわいい。サリオやイザイを慕い男の子から男に変わっていく様をもっと見たい。つまりスピンオフ的続編が見たい。パビとのコンビは永遠であれ…。

・パビ(横山)

もうね、かわいい。かわいいofかわいい。愛しさの塊です。飼いたい。パビを飼いたい。ちょこちょこしてるパビ。もうほんとかわいい…_| ̄|○

この劇での笑いどころ、ほっとするところ、癒されるところ。コミカルなのが似合うなぁ。このメンバーの中だと舞台経験少ないはずなのに堂々としてたな。それもまたすごい。

サライ(小田)

ダブルキャストってことで負担を掛けないようにそんなに大きい役どころではないのかなって印象だったけど、酒飲みのシーンのサライの愛しさ。イザイとの関係も気になるのでこれもまた感謝祭あたりでスピンオフしてほしいな。

初日、音響が不安定でマイクが小田ちゃんだけ切れちゃったっぽいところがあって、でも地声でハッキリと2階席まで聞こえてきてなんの支障もなく進んだところはさすがだった。

・ネルラ(飯窪)

一番キャラクターっぽかった。ほんと良かった。いやほんと良かった。漫画やアニメからそのまま出てきた感がすごかった。見た目のビジュアルも所作もキャラクターって感じ。飯窪さんの演技、好きなんだよな。アンケスエンに仕える役なんだけど、いいバランサーだったな。研修生?か誰かの報告がめっちゃ訛ってて「癖がすごい」って一言突っ込むところはたぶん回替わりなんだろうな。

・ルー(羽賀)

穿いてない…!ごめんなさい。出てきたとき、迫力のある声で一瞬あかねちんだとは思わなかった。暴君王スネフェルに仕えるルーという役。あのスネフェルにああやって仕えられるルーってすごいよな。羽賀ちゃんだからかな。

・マリタ(生田)

女スパイさん魅力的すぎませんかね…。ビジュアルがもうね、おエロい。そして強い。歌も台詞もよかった。イザイとの殺陣、かっこよすぎです。軽々と回るけどあの衣装でひょいって。すごいよな。騙されたい騙されたーい。あと生田さんと尾形さん、奴隷場でウルジナ兵として出てくるんですけど、サリオキスをぶつ生田さん…よかったな…

・ジク(尾形)

故郷を人質に取られ、お仕えしていたメネブ神官とナイルを裏切ることになってしまったジク。ナイルのハープを心地よさそうに聴いていたジクよ…嗚呼悲しき。歌のシーン、入りはちょっと不安だったけれど、歌声に迷いがなくなってるように聞こえた。目に見えて成長しているよう。よきよき。

 

メネブ神官がしゅうさんだったんですけど、悪役じゃない…!っていう衝撃がありました。こないだは風が吹いてるって言ってたのに!今回は!いい人!

ケス大臣はもうね、すべてお前のせいだぞ!って。キライ。プンプンですよ。きっとマリタと出来てr

イザイにやられてスッキリです。しかし策略家・悪役の迫力はさすがですね。

2階席からだと研修生や演劇女子部の子たちはあまり個として認識できなくて、そんな中でもちっこい桃々姫ちゃんはすごいなと思いました。

 

脚本について言いますと、詰め込み過ぎた結果かな、と。原作が4巻出てるものだからこれでもいろいろはしょったりしてるんでしょうけど。

サリオ×アンケスエン視点とスネフェル×ナイルキア視点がありますから、そうなるのも致し方ないですが、もう少しどうにかならなかったのかなと。

特にサリオとアンケスエンが恋に墜ちる描写はもうちょっと欲しかったかな。軽率に恋に落ちすぎというか。

国の対立を超えるほど、命を投げ出すほどの恋になるにはもう少し説得力のある何か、惹かれあう何かの課程を魅せてほしかったかなぁ。会えない分燃え上がる恋、壁があるから燃え上がる恋ってことなんでしょうけれども。交流が如何せん少なすぎた。いつの間にか当たり前のようにお互いどっぷり愛し合ってるなんて恋愛イージーゲーム。

スネフェルとナイルキアはまぁお互いの環境、孤独を語り合って惹かれあったって感じがするんでまだいいんですけどね。

あとなによりラストの結末はね。ちょっと待ってくれよと。サリオキスとスネフェルの殺陣が始まってすごいワクワクしたんですよ。二人のぶつかり合い、終幕に向けてどうなるんだっていう気持ちと。なのに、なのにあの終わり方は……。不完全燃焼でぶつぎりにされてしまった感があった。ごめんね。

あとサリオキスさんは手紙読む前に瀕死のアンケスエンさんをまず助けるべきだと思うの。あそこはスネフェルが手紙を読んで、サリオキスはアンケスエンを抱きしめてたらよかったのに、ってね。演出的な意味で思ったよ。だって愛してるはずのアンケスエン刺してしまって重体なのにほっぽり出して妹の手紙読んでんだもん。

あとスネフェルもね。戦意喪失後、自害って。しかもナレーションベースって。連載してた漫画が打ち切りにあった感がすごい。長々と愚痴っちゃってごめんなさい。

 

今回のセット、ビジョンや、プロジェクションマッピング?って言うんですかね。幕に映像映して場面を作ってるんですよね。あれ結構好きかもしれない。ちゃんと森になってたり、闘いのシーンで燃え上がったり。でも奴隷のシーンでちっちゃい人たちが動いてるのはちょっとフフってなっちゃった。好きだけど。

原作を読まず、カタカナが苦手で役名も国の名前もヲタクが作ってくれた相関図もろくに覚えず今回舞台を見たわけですが、意外とすんなり入ってくるもんだなぁって思いました。原作を読んだ人からは全然違うという声も出てますが、終幕を除けば好きかな。だって悲しいんだもん!そろそろハッピーエンドみたいよね…。

 

最後にひとつだけ。

工藤さん、今回の舞台が演劇女子部に出るのは最後かもしれないって言ってましたが、男役が見れなくなるのは寂しいです。

普通の女の子の役がしたいって気持ちもヲタがそれを見たいって気持ちもわかる。私だって見たい。極々普通の少女の役を見たい。だけど男役、特に少年役がこんなにもハマる女優ってあまりいないと思うんです。しないって決まったわけではないけれど、今後映像系の女優さんになるのであればあまり期待は出来ないだろうし。顔・声・背のバランスがいいんだもん。ヅラ被んなくても出来ちゃうんだもん。

なのでまたどこかで工藤さんの男役も気が向いたときでいいんでやってほしいなと思うのであります。

 

 とまぁ長々と好きだったところとかうーーんってところとか書いてしまいましたが、またすぐ見たくなるくらいには好きだってことです。

次は月を見るぞ!!!!待ってろ工藤スネフェル!!!!!!!!!!!!