ハロヲタ備忘録として書き残しておく

とあるハロヲタが苦手意識のあったアップアップガールズ(仮)にハマるまで

アップアップガールズ(仮)をご存知でしょうか。

ハロプロエッグを解雇された7人組のアイドルグループ。大雑把に紹介するとこんな感じ。

ハロプロとは事務所は同じ*1でありながら非ハロー!プロジェクトのアイドル。

メンバーの森咲樹さん曰く「アップフロントが東京都だとすると、ハロプロが23区で、アプガは稲城市」だそうです。

今日はそんなアップアップガールズ(仮)さん、通称アプガについて書いていこうと思います。

 冒頭から早速書いてしまいますが、正直少し前までアプガさんのことは苦手でした。

私はどうしようもないハロヲタで圧倒的ハロー!プロジェクト贔屓です。他のアイドルを見聞きしない人種です。テレビとかでたまたま見てもふーん程度。だから元エッグでありつつも非ハロであるアプガさんのことを好きになることはなかったんです。むしろちょっと苦手だった。なーんでだか受け付けなかったんですね。結成を聞いたときは元エッグだし、「ほぉー、がんばって欲しいなぁ」だったんですが、それからちょっとずつ関心がなくなって。結成時メンバー個々についてはどう思っていたのかというと、以下こんな感じ。

仙石みなみ(赤)…音楽ガッタス、舞台Berryz工房 VS Berryz工房にも出演し、結構推されていた人。

古川小夏(ピンク)…℃-ute DVDマガジンvol.3に出てた人。

森咲樹(緑)…ともいき木を植えたいの人。おっきい。

佐藤綾乃(紫)…エッグ時代はあまり印象にない。ギャルっぽい人。

佐保明梨(黄)…古川さん同様℃-ute Dマガに出てた人。しゅごキャラエッグ、あぁ!に選ばれるなどかなり推されてた人。

関根梓(オレンジ)…エッグ時代はあまり印象にないPart 2の人。真野ちゃんのバックダンサーで名前は見たことある。

新井愛瞳(青)…めがね掛けてたちっちゃい子。

だいたいこんなイメージでした。佐藤さんと関根さんについては顔と名前が一致していない状態。

昔は地方在宅にとってハロプロエッグDohhh UP!という動画サイトかハロコンDVDのバックダンサーでくらいしか見る機会がなく、新人公演のDVDもエッグ専ヲタでもなかった自分は買うこともなく、真野ちゃんのバックダンサーで選抜されるか、ハロの先輩たちの舞台なんかで選抜されたら名前と顔が一致できるようになる。くらいでした。

そんな雑なイメージでしかなかったせいか、結成されてから数年経ってもあまり興味が沸くことがありませんでした。

ハロコンやひなフェス、カウコンなどで一時期アプガがゲスト出演することが割とありましたが、曲もあまり知らないし、メンバーに興味が沸かなかったので「とりあえずこの中で一番知っている仙石さんの色である赤でも振っておくかー」くらいで見ていました。今思うと本当にメンバーにも失礼だしもったいないんですけど、あの頃はついていけなかったんです。

当時のアプガのイメージは「なにを目指しているのかわからないグループ」でした。

アイドルがあまりしないことを攻めていくというコンセプトだったのかはわかりませんが、自衛隊教練体験だの富士山登頂ライブだのホノルルマラソンだの、どこを目指してるんだろう…と思っていました。ちょっと引いた目で。

楽曲についてもファーストインプレッションは「何を言っているのかわからない早口で地下アイドルっぽい曲」でした。地下アイドルもなにも知らないヲタが何を言ってるんだって話なんですけど。たぶん初めてアプガの曲を聴いたのは『チョッパー☆チョッパー』という曲ですかね。ワーワー言いながら自分たちが楽しんで自分たちの世界で完結してる。なんかそんなイメージだったんです。その後しばらくして次に聴いたのが『(仮)は返すぜ☆be your soul』だったかな。それもやはりこっち側が置いてけぼりの世界といいますか。興味というプラスの感情がなかったから温度差を感じてしまったんですね。あとハロヲタのノリと楽曲のノリが合わなかった。実際に「ハロプロとは違うことをしていく」をコンセプトにしていたそうですから、楽曲もそのようにしていたのかもしれません。

だからゲストとしてハローのステージに出てきても、楽しむというよりはただただ見るに終始して終わる。楽しんだもん勝ちなはずなのに楽しもうとしなかった。

 

では何がきっかけでそれが一転したのか。

答えは単純です。アプガを好きな人が身近にいたから

そう、これだけなんです。入口の扉まで案内してくれたのはアプガヲタだったんです。

去年の4月から私はヲタクとルームシェアを始めました。この人がハロヲタ兼アプガヲタだったんですね。身近にいる人がとある物を好きと公言していると、それを意識して見るようになる。好意的な目で見始める。単純なんですけど、それがきっかけでした。一度プラスの感情を少しでも持ってみると世界はがらりと変わりました。

まず佐藤さんと関根さんの区別がつくようになりました。私にとっては大きな第一歩です。

このヲタク、私をアプガに引き込む気満々だったようで2016年7月3日にZepp DiverCityで行われたアップアップガールズ(仮)Zepp ツアー “The Seven PARTY LIVE Alien”に連れていかれました。

知ってる曲は数曲程度。ほぼほぼ知らない状態で入りました。終演後の私「楽しかった…なにこれ楽しかった…!」

今までカウコンとかで見てこれどうやってノッたらいいんだろうって思ってた曲も、周りにお手本がいればノリ方がわかって楽しかった。楽しみ方さえ覚えればあとは楽しいだけ。

アプガのノリって、多少ハロとは違うノリ方もあると思うんです。オイオイ言ったりメンバーの名前をコールするのは一緒です。曲のポイントに合わせてジャンプするのも一緒です。でもビリーズブートキャンプみたいなエクササイズかな?っていう盛り上がり方のある曲もあったりします。見知らぬヲタたちと肩を組んだり、円陣を作るときもあります。たぶん一人だったら心許なく、疎外感を感じていたのかもしれない。けれど隣にはヲタクがいる。おかげでとても楽しかった。

たぶん、私がアプガさんに対して抱いていた苦手意識とはこの独特感。ハロヲタ的には馴染みのなかったノリ。世界と世界の壁。でもその壁は勝手にヲタクがイメージで作ってしまったものであって、蓋を開けてみれば全然そんなものはなく、今では隣が誰であろうが肩を組む。笑い合って盛り上がる。

あと、個人的なこととしてなんですが、元メロンヲタとして「お願い魅惑のターゲット」という曲をアプガがカバーしてくれて、あの当時の盛り上がりがアプガ現場でも出来るっていうのが大きかったと思います。あの当時を知っているヲタクも、知らないヲタクもちゃんとあのときと同じように盛り上がってる。それが嬉しかった。

 

長々と書いてきましたが、私が言いたいことは「楽しんだもん勝ち」ということです。楽しみ方がわからないなら学べばいい。周りはお手本だらけ。どうせなら楽しんだ方がラッキー。

この秋、仙石みなみさんと佐藤綾乃さんが卒業します。佐藤さんに関しては引退します。9月15日が7人最後の単独ライブです。ハローが好きでエッグになった彼女たち。残念ながらハロプロとしてはデビュー出来なかったけれど、それでもアイドルとして頑張っていくという強い意志でここまで突っ走ってきました。

7人最後の雄姿、そしてこれからの雄姿を見てもらいたい。それは彼女たちの頑張りのためとか言うつもりはただのヲタクである私は言いません。私が勧める理由はただひとつ。「だってその方が楽しいから」。

*1:現在はYU-Mエンターテインメント株式会社に所属しているが、アップフロント系列