ハロヲタ備忘録として書き残しておく

ホールコンラストを終えて

2017年9月23日から始まったモーニング娘。誕生20周年記念コンサートツアー 2017秋~We are MORNING MUSUME。~が、12/3の山口公演で終わりました。残すはついに来週の武道館、工藤遥卒業スペシャルのみです。早い。卒業発表されてから、秋ツアーが始まってからが本当に早い。

このツアー、本当に回替わりの曲数が多くてメンバーもスタッフも大変だったと思うんです。それでもやってしまうのがすごくて、20周年の本気だなと。

簡単に言うとよくある終盤部分が替わるAパターンBパターンや少人数ユニットの未発表曲(のちに新アルバム曲の収録曲と告知)の回替わりに加え、中盤にある過去のアルバムや派生ユニット曲部分が9パターンもあったんです。本当にすごい。本当に楽しかった。

このツアーは20周年であり、そしてなにより工藤遥卒業って感じの演出たちでした。旅立つ人と、それを送り出す人。それが本当に嬉しくて眩しくて寂しくて、愛されているんだなぁと感じました。

この素敵な空間をもっと楽しみたい。この時間がただただ無限にループしてほしい。だけどそれは叶わぬ願いで、確かに3ヶ月の月日は流れてしまった。

9/24 座間夜

9/30 桐生昼・夜

10/5 川口

10/14 福岡昼

10/15 福岡昼・夜

10/28 岡山昼・夜

10/29 高松

11/3 横浜昼・夜

11/21 武道館

11/25 浜松昼・夜

12/2 広島昼・夜

12/3 山口

私が行ったのは計18公演。どれも本当に本当に楽しかった。

元々福岡県民だった私は、年に2回春と秋に福岡に来てくれたときにコンサートを見れるって感じだったんです。年に2回の昼夜公演なので計4公演、それがすごく嬉しくて楽しくて、毎年春と秋のツアー日程を楽しみにして、福岡公演の日を糧に毎日を過ごして、半年ぶりに見るモーニング娘。を楽しんで。そんな生活をしていたのですが、あるとき「もっと見たい」と思ったんです。もっともっとコンサートを見たい。そのきっかけをくれたのは工藤遥だったんです。その頃の工藤さんは所謂後列メンでした。歌割は少なく、ほぼユニゾン。でも彼女はコンサート中とにかく笑顔だった。汗だくで、後半はちょっときつそうになりながらも一生懸命に踊っていた。でもそういう姿は歌割がないからDVDになってもあまり収録されない。そんなのはもったいない。だから私は生でこの目でもっともっと見たい。

そう思って卒コン以外で遠征をしたのはミチシゲイレブンSOULが初めてでした。と言っても、福岡から比較的近くさらに福岡公演の前日だった広島だったので遠征らしい遠征ではないのですが、初めて行く土地と初めての公演とで、すごくワクワクしたのを今でも覚えています。加えて席が笑えるくらい前で緊張していたことも。

そこで見たのはキラキラ光りながら歌い踊る工藤さん。日替わりで野球帽が変わったりしてたのも懐かしい。

それからは年に2回4公演の福岡に加え広島も行くようになり年に4回8公演、そこからさらに武道館なんかの大箱での遠征もするようになり、単独以外ではひなフェス遠征も毎年するようになったし、工藤さんの地元の埼玉、大阪や高松岡山なんかも行くようになって。工藤さんがどんどん成長して、少しずつ少しずつ歌割とか見せ場が増っていって、そして私はそんな姿がもっと見たいとどんどんいろんな土地に行って。苦手だった飛行機も乗れるようになったり、去年の春上京してからはさらにその世界も広がって。

新潟・石川・長野・群馬・栃木・千葉・埼玉・東京・神奈川・静岡・京都・大阪・岡山・広島・山口・香川・福岡・大分・熊本・鹿児島の計20都府県かな。工藤さんに連れて行ってもらった場所。たぶん、出逢っていなかったらきっと行くこともなかっただろう場所。日本にはこんなに素敵な場所があるんだなと知れて、いつか日本全国47都道府県を制覇してみたいという夢も出来ました。

まだまだ行きたい場所はたくさんある。けれど次からはもう工藤さんはいない。それがすごく寂しい。

毎年春と秋にツアーがあって、ツアーが始まれば毎週末どこかでキラキラ歌い踊る彼女を見ることが出来て。それがどれだけ幸せなことだったのか、それをすごく痛感している。明日がないわけじゃない。でも工藤さんがいる明日はもうあと何日かしかない。

この間の日曜日、飛行機から降りて空港でヲタク友達とバイバイをしたとき、私はそれを実感してしまって泣いてしまった。今まで普通に交わしていた「また明日」「またどこどこで」そうやってさよならを出来る幸せ。

まるで工藤さんと今生の別れみたいな言い草になってしまってますが、決してそんなわけではないし、有難いことに工藤さんは今後も女優として芸能活動を続けてくれるわけで、金輪際見れなくなるわけではないのに。それでも寂しい。私はコンサートで歌い踊り笑うモーニング娘。工藤遥がどうしようもなく好きで、そんな工藤さんを追いかけて日本全国あちこちに行くのも好きだった。絶対的好きと圧倒的好きと、そこにいてくれる安心感。

2年半前、広島で工藤さんが体調不良で公演の途中から抜け、アンコ明けに戻ってきたもののフラフラで、夜公演欠席というときがあった。その夜公演、他のメンバーに申し訳なくなるくらい工藤さんが気がかりで、全力で楽しめず、私は本当に工藤さんが好きなのだと痛感させられた。工藤さんの体調不良での欠席は、何度か経験していたのにも関わらず。工藤さんがいないモーニング娘。を見るのがこんなにもつらいなんてと。コンサート中、私は「ロックオン型」の観賞タイプで、推しをひたすら追いかけて見るタイプなんですね。だから余計にいない空間を追ってしまって。

今度からは工藤さんのいないモーニング娘。になる。果たしてどうなっているんだろうか。寂しくて、でもどこか新鮮で楽しめるであろうことに期待もしていて。

 

2011年秋に加入して、2012春のウルトラスマートから始まった工藤さんのコンサートツアーの歴史。2017秋が最後で、計12回のツアー。ナルチカや海外公演、ハロコンやひなフェス、イベントを含めればどれだけ歌ってきたんだろう。全部を追いかけたわけではないけれど、どれもが楽しかった。大事にしたい思い出たち。

工藤さんは今回のツアー中、度々ファンへの感謝を口にしてくれた。でもそれはこっちのセリフで、どれだけの思い出をくれたと思ってるんだ。どれだけ毎日を楽しく過ごせたと思ってるんだ。ありがとうしか出てこない。

一ファンとして願うことは、このいろんなコンサートでの思い出をどうか忘れないでほしい。これからの生活で、少しでも励みになってくれたらなと思う。

20周年記念ソングの五線譜のたすきに「どれほど淋しさを感じても私たちは愛し愛されているんだと」という歌詞がある。きっと私たちファンに見えないところでたくさんの悩みや葛藤で自信がなくなる日もあったと思う。でも、コンサートをやれば、たくさんのファンが目の前に、すぐそこに確かにいる。ファンはオレンジ色のTシャツやオレンジ色のペンライトで愛を伝えて、それを見て笑顔を返してくれる。この好きが溢れているのがコンサートの好きなところだった。それがもう出来ないのは寂しい。 

 女優さんになればきっとこういう目に見えたファンの応援の形は見れなくなると思う。寂しさも感じるかもしれない。それでもあなたを好きな人は必ずどこかにいるからと、あの一面のオレンジの景色を忘れないでいてくれたらなと、ファンは思うのです。